日本の四季と循環、そして生命への敬愛を形にしたロゴ制作

山形県天童市にある株式会社いにしえ様。日本の先人が残してきた叡智を現代に生かし、「あらゆるいのちの生きる喜びを創造する」という決意をあらわした社名です。
現在、アートディレクションからパッケージデザインまでトータルで伴走させていただいています。
今回は、その核となるロゴデザインとキービジュアル制作についてお話しします。

四季の循環を形に

メインビジュアルが表現しているのは、「日本の四季」「生命」そして「循環」です。
日本の四季を彩る植物や生きものは、数えきれないほど存在します。
私が選定することもできましたが、何より「クライアント様が深い思い入れを持つもの」を形にしたかったので、ディスカッションを重ねて「生きものと植物のリスト」を作成いただくことをご提案しました。
そうして日本の四季を代表する草花や生きものを選んでいただき、一つひとつ丁寧にビジュアルへと織り込んでいきました。

隠された「直筆」のメッセージ

今回のロゴは、代表の井形社長によって「自然(じねん)ロゴ」と命名されました。
「自然(じねん)」とは、人の手で無理にコントロールするものではなく、本来そう在るもの、あるがままに循環し続ける姿を意味する言葉です。

この「自然ロゴ(じねんロゴ)」のメインビジュアルには、ある「想い」が込められています。
それは、代表の井形社長が自ら書かれた「ありがとう」という直筆の文字。
自然への敬愛を込め、四季の中にそっと隠れています。

博物館で観察

このロゴとメインビジュアルを完成させるため、私は博物館へ何度も足を運びました。
動植物の標本を見つめ、その骨格や造形を観察し、こちらの参考にデザインを描き上げました。

ロゴタイプを2種類デザイン

実は大文字と小文字の2種類のロゴタイプがあるんです。
販売場所や商品に応じてコンセプトが変わるとのことで、たどり着いた形です。

デザイナーとしての「伴走」と、その先の展開

私は、対話を通じて「伴走」することを大切にしています。
ヒアリングで積み重ねることで、将来必要となる媒体をご提案したり、様々な媒体への展開を視野に入れたデザインを構築したりすることが可能になります。
そして、現在はお味噌のパッケージや商品ラベル、ギフトボックス、包装紙、看板、そしてWebサイトなど、あらゆる媒体へと一貫した世界観で展開されています。
どんな媒体に馴染むよう、ロゴ単体だけでなく、複数のデザインパターンを制作しました。グッズ展開まで波及しており、個人的にはパーカーとトートバッグが特におすすめです!

こちらからご購入いただけます。

編集後記

私はもともと自然の中でのアクティビティが大好きで、以前はよくキャンプやツーリングに出かけていました。
季節の花を見るためにバイクを走らせたり、渓谷で安らいだり。山の中で突然シカやイノシシに出会った体験もあります。
自然の中での体験は、本当に心地いいです!

いにしえ様の商品は、いただいた時に「体が和らぎ、すっと入っていく」ような感覚があります。
そのお味噌を、今はここオランダでも大切にいただいています。

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