31 8月 オランダ デルフト焼きの博物館「ロイヤルデルフト」で誕生のルーツを探る
オランダのデルフトで、デルフト焼きの博物館「ロイヤルデルフトミュージアム(Royal Delft Museum)」に訪れました。オランダと長崎はゆかりがあり、デルフト焼きは、長崎・出島から日本へ伝わった陶器です。
長崎出身の私にはとても馴染み深く、特にハウステンボスには良く訪れていたので、親近感もありました。その起源を知るために、実際にデルフトの地に足を運んでみました。
デルフト焼きの起源
デルフト焼きの起源は、冒険家マルコ・ポーロが中国で発見した磁器に遡ります。オランダでは、デルフト焼きが急速に人気を集め、かつては32の工房が存在していたそうです。しかし、イギリスのポートベローの流行により、多くの工房が閉鎖し、現在ではロイヤルデルフトが当時から創業する唯一の工房としてその伝統を守っています。博物館にはオランダの画家レンブラントによる世界三大絵画「夜警」のデルフト焼きで造られたタイル画が展示されていました。
ロイヤルデルフトでは、伝統的な技術が今も受け継がれており、手作業で行われる絵付けや、秘伝の調合による青の濃淡が特徴です。ミュージアム内では、実際に工房を見学することができ、職人の方々の細やかな作業とフレンドリーな対応に触れ、デルフト焼きの価値が一層深く感じられました。
ロイヤルデルフトミュージアム(Royal Delft Museum)の公式サイトはこちらです。日本語音声案内もありました。
技術と歴史を知るの重要性
ロイヤルデルフトの工房見学を通じて、技術や歴史を知ることが商品への価値を更に高める重要な要素であることを再認識しました。そして、このロイヤルデルフトの陶器だけに施されるマークへのこだわりも語られており、ロゴや商品の背景を伝える為のグラフィックの在り方について考える良い機会となりました。伝統的なデザインの手法や色彩の使い方から学ぶべきことがたくさんあり、貴重なひと時となりました。
住所:Rotterdamseweg 196, 2628 AR Delft