陶器デザイン

デザインを仕事にしている上で、私は色んなものを見て、知って、触れる機会を大切にしてます。
陶器はグラフィックと直接的に関係なさそうですが、一つ一つの工程を大切に作り上げていく作家さんの姿はとても勉強になります。
ご縁あり、長崎在住の陶芸作家、永井さんの窯元を見学してきました。

永井文子さん

東京ご出身で、8年間に11ヶ国28ヶ所で滞在制作をされており、2015年に長崎へと移住されました。
とても親切に窯焼きについてご説明頂きました。

こちらが、永井さんの窯です。レンガで作られた、可愛らしい雰囲気の窯ですが、中の火の温度を1,280度まで上げていくそうです。

どんどん薪を入れていきます。

どのくらい入れ続けるのか、想像もできませんが、窯場の横にはこの薪の山

そして窯場の側面はこのようになってます。器を入れて、レンガで蓋のように塞いでます。

作業場付近に並べられた永井さんの作品。この器で夕飯を食べたいです。

永井文子展 −旅の陶−

完成品はどこで見れてどこで購入できるのか伺ったところ、来月東京で展示会をするそうです。ぜひ行ってみてください。

器は日々の生活で切っても切り離せない、大切なものだという事に気付かされました。
食事は器によって表情を変えます。悲しい時、楽しい時、一人でいたい時、どんな時でも食事はするもの。
その時の気分やムードにいつも寄り添ってくれる身近存在。
それが器なのかもしれないと、考えるキッカケになりました。
そのひと時を演出することが出来るのも、作家さんのこだわりや努力のお陰だと思います。
そんな思いを持って、様々なシーンに合うデザインを私も作っていきたいです。