04 11月 初めてのダッチデザインウィーク2025へ行ってきました
オランダで毎年10月に開催される「ダッチ・デザインウィーク(Dutch Design Week)」に行ってきました。会場があるのはアイントホーフェン(Eindhoven)です。大きな会場が一つあるのかと思いきや、街中にいくつもの展示会場が点在しており、それぞれをつなぐ送迎車まで運行されていました。街全体で盛り上げるイベントで、1日ではとても回りきれないほどの展示とアイデアが集まっていました。

どんなデザインが見れるの?
「デザイン」と聞くと、何を思い浮かべますか?
ファッション、ポスター、プロダクト、AI生成アート、インテリア、雑貨、オブジェ…?
一言で「デザイン」といっても、人によって想像するものはまったく異なります。このダッチ・デザインウィークでは、その枠の広さや概念の多様性を体感できます。訪れる前に、自分が特に興味のある分野を絞っておくと、より楽しめると思います。

プロダクトデザインエリアへ
衣類やアクセサリー、家具などのプロダクトデザインが中心の会場を訪れました。こちらでは「サステナビリティ」がテーマで、再利用可能な材料を活かしたデザインが多く見られました。
実際に販売されているかのようなアイテムも多く、作品からはブランディングやストーリー性が伝わってきて、とても見やすく感じました。改めて、商品の背景を伝えることの大切さを実感しました。




オランダと羊毛の関係
オランダでは羊毛が余っていることを、今回初めて知りました。この展示では、羊毛の使い道や編み物のワークショップ、さらに自分の着ている服が動物のどの部位から作られているかを知ることができるブースもありました。
羊毛で作られたソファに腰掛けながら編み物を楽しむ時間は、10度前後の寒い気候の中で心も体も温まるひとときでした。


AIとアート
AI技術を活用した作品も展示されていました。さまざまな昆虫の要素を組み合わせ、その場で新たな昆虫を生成する仕組みです。カラフルな配色とデジタル表現で、生き物とデジタルの融合を楽しむことができました。

ダンボールアート
ダンボールとクラフト紙で作られた立体の街は、モン・サン・ミッシェルを彷彿とさせる壮大さ。3年かけて完成させたそうで、窓や屋根、内側のレンガの道まで細部が忠実に再現されており、繊細さと美しさに圧倒されました。

感想
オランダへ行く前から楽しみにしていたダッチデザインウィーク2025。初めての参加でしたが、「デザイン」の幅の広さに驚きました。
布の柄だけではなく、その素材がどこから来たのかまで考えると、デザインは表面的なものではなく、ストーリーから生まれることに気づきます。物語を丁寧に伝えるデザインは、信頼や親近感を生み出します。背景を知ることで想像力が広がり、より深く作品を楽しめる体験でした。
 
 
 
 







